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【本】子どもの才能とやる気を引き出すには ?「ひとつのケーキ」と「アート思考」

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先日、「アート思考」というタイトルと、きれいな絵の表紙に惹かれてこの本を手に取りました。

イギリスが教えてくれた 小さなサプライズが子どもの才能とやる気を引き出す 「ひとつのケーキ」と「アート思考」(池澤 摩耶著)


中を読んだら子育てに関する本でした。

でも、子どものよいところを引き出す接し方のヒントがあって、結果、面白かったので読書メモとして記録しておきます。

子どもの才能を引き出してあげたいな、と思っている子育て中の方
子どもと接するお仕事をされている方
デザインやアートが好きな方
にもおすすめです。

本を開くと色使いのきれいな絵がいくつもあり、よく見ると著者のお子さんであるSayaちゃんが描いた絵とのこと。すごくステキな気分で読み進めました。
Sayaちゃんは娘と同じ年齢ということにも驚きました。

当時6歳だったSayaちゃんの絵がロイス社主催のコンペで世界80か国5000以上の作品から最優秀賞に選ばれたそうです。
そんなSayaちゃんがどうやって才能を引き出し、伸ばしていったかを、著者の経験から記されています。
タイトルにもあるように、子どもの才能とやる気を引き出すことがテーマの本です。

著者の池澤摩耶さんは、超理系で決して親が絵にたけているわけでなはいそうです。
でも、お子さんの良いところを伸ばしてあげられる周りの環境や、人々の反応などがすてきだなと思いました。
子どもも親も個人なので、決してマネすることがよいわけでもないし、違うからと落胆することはないと思いますが、才能を引き出しのばす要素やヒントがたくさんこめられているので、あくまで情報として知ることはいいと思います。
子供との接し方、サポートの仕方、受け答え方などについて考える機会になりました。

私がなるほどと思ったところをいくつかご紹介。

「ひとつのケーキ」と「アート思考」(池澤 摩耶著)

やる気の引き出しを開けるカギは「ひとつのケーキ」「結果よりプロセスにおめでとう」

本のタイトルにもなっている「ひとつのケーキ」
成功のご褒美にケーキなど特別なものをプレゼントすることはあると思います。
池澤摩耶さんは、できないことを子どもが一生懸命頑張っていたら、成功したお祝いではなく、そのプロセスをお祝いするために、結果が出る前のタイミングでケーキを買っているそうです。
子供も今日は誕生日じゃないけど?と驚くそうです。
著者は、子供にご褒美のケーキではなく、「一歩踏み出せたこと、ちゃんと見ていたよ」とプロセスの大切さを伝えることができると考え、小さく温かいサプライズとしているそうです。
結果が問われる時代ですが、それまでのがんばっているプロセスも大切だよ、そして応援している人がいるよと伝わると、子供も次の活力にもつながるかもしれません。それがやる気や自信に繋がるのでしょう。
プロセスも大切にする考えは、すぐには結果がわかりにくい子供時代には大事なことかもしれません。

子どもの作品がアートになる「おうち美術館」

子供が描いた絵を
「必ず一回り大きな額に入れること」「子供のいない間に飾る」など
子どもの作品を飾るコツが書かれています。
このおうち美術館の考えが私には参考になりました。

子供達が描いた絵を額縁に入れて飾るときも、額に入れるだけでもステキですが、さらに一回り大きな額に入れることで、より美術館のような特別感が増します。

我が家の子供たちも絵を描くことが好きです。
いつも、この今しか描けないステキな愛おしい絵たちをどうしようかなと考えていました。
そこで、額に入れて飾るようにしたら、喜んでさらに描いてプレゼントしてくれるようになりました。

一回り大きな額
ピッタリサイズな額

やはり、額に入れて飾られることで、目に見てわかること、そしてちょっと美術館のような特別感がもてるというのはいいなと思いました。

想像力と集中力を伸ばすには 読書

池澤摩耶さん曰く「想像力を育むのに適しているのが読書」とのことです。
sayaちゃんは本の虫のごとく、たくさんの本を読むそうです。
以前、この本を読む前に、おすすめの絵本だけ拝見したことがあり、以下のおすすめの絵本を我が子と読んだことがありました。

・としょかんライオン

・いろいろへんないろのはじまり

見え方、見方について考えるきっかけにもなりました。

著者が聞かれる「読書好きの子になるには?」の答えに
「親が本を読んで楽しんでいる姿を見せる」には私も共感です。

本をすぐ手に取れる環境にいたり、親が楽しんで読む姿を見ていると、子供も興味を示す気がします。
私も何かの移動時間や待ち時間にちょっとでも読みたいので本を持ち歩いています。
自然と子供も本を持ち歩き、空いた時間も没頭して読んでいるということも多々あります。
幼い頃は、時間があれば一緒に本を楽しみ、図書館や本屋さんに行くことも楽しみのひとつになりました。
そんな長女は読書が大好きで、活字にも抵抗が少ない気がします。
想像力も豊かな娘が発する考えや意見にはっとさせられることも多々あります。
本好きだけが起因しているわけではないと思いますが、本を楽しめることはいいなと思います。
それが結果想像力や集中力を養うことにつながるかもしれません。(それはまだわかりません)

おもちゃは少ない方が想像力が生まれる

アメリカのオハイオ州にあるトレド大学の最新の研究結果に
「おもちゃは少ない方が、子どもの集中力が2倍続き、遊び方が洗練され高度になり、想像力が生まれる。」とあるそうです。
池澤摩耶さんの家には、おもちゃが少なく、いわゆるガラクタのようなものから何か作る遊びが好きとのこと。
おもちゃはおもちゃ箱1個に入るだけ、あとは、段ボール、テープ、トイレットペーパーの芯、割り箸などガラクタ。それらを使って遊び、手を動かし、創造していたそうです。

うちの子供達も廃材遊び(空箱やひもやらで何か作って遊ぶ)が大好きで、自分たちでおもちゃも作って、私もそのアイディアや発想に驚くこともあります。
先日、娘が、菓子箱、ストロー、野菜の網で懐かしいサッカーゲームボードを作っていました。

菓子箱、ストロー、野菜の網で作ってたサッカーゲーム


思わず捨ててしまうガラクタたちが、新しい視点で生き返り、おもちゃとなっていく。楽しく自然と想像力がつく遊びだなと改めて感じました。

「褒める」よりも「驚く」が子どもの向上心を刺激する


池澤摩耶さんは、子どもが何かしたときに、思いっきり「驚く!」ことをおすすめしています。

褒めるのも嬉しいですが、よくできましたと上から目線に感じる。驚く方が自然で、子どもと対等な気がするとのことです。

他にも、「教えてあげるのではなく、子どものなぜなぜに応えてあげることが大切」など、著者のお母さんから大切にしてきた考えなどがいくつか書かれています。

読んでみて

ステキだなと感じる考えややり方も多く、その中でも、自分にはいいなと思ったことを取り入れてみたり、創造してみることが楽しいなと思います。
著者のやってきたことを自分や子供と比べるのではなく、ひとつの情報として受け取ることがいいなと思います。そして、あくまで子供も一人の人間。強制ではなく、一緒に生活していてお互い楽しく気持ちよくできるために、自分自身ができることを考える楽しさも改めて感じました。
子供も楽しむ、そして親も楽しむ、そんなことが大切だなと思います。

すてきなsayaちゃんのイラストにも癒されます。
よかったらご覧ください。

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