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人が集まる新型図書館へ行って考えたこと

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「新型」はあくまで私の感想で
新装した愛知県小牧市中央図書館の印象です。

小牧市 図書館
KOMAKI CITY LIBRARY

感想から言うと、
私の今までの図書館のイメージからは かなり進化系
こんな図書館が自分の街にあったらいいなと心から思いました。

今回は、本好きの娘の以前からのリクエストで、
車で一時間かけてその図書館へ行ってきました。

まず私の第一印象は、
「大きなオシャレなカフェ併設の本屋さん、
と思ったら図書館だった!」
そんなかんじです。

中央図書館は、名鉄小牧市駅前に位置し、中心街にその図書館はあるのですが、
解放感のある造りで、本による圧迫感が少なく感じます。
穏やかなBGMも流れています。

図書館中央には吹抜けと階段があり開放的

地下駐車場に停めて、エレベーター前で驚いたのは、自動返却ポスト。
専用のポストに入れると、貸し出し情報を感知して、「あと何冊」と表示されます。
そこからもう驚き。

コーヒーの香り漂う図書館

1階の館内に入ると、初めに感じたのは、漂うコーヒーの香り。
カフェブースが併設されていて、スタバが入っています。
買ったコーヒー片手に1階の複数の椅子エリアで、ゆっくり本も楽しめます。
実際、スタバや、近くのマックで買った飲み物を手にしながら、エントランスの
ラウンジでゆったり本を読んでいる方や、2人で小声でおしゃべりしている方が多かったです。
本を読むためだけでなく、コーヒーが欲しいから、ちょっと休みたいからと
このエリアを利用できる雰囲気でした。

憩いの場になっている図書館って、憧れです。

エントランスにはスタバがあり 椅子も多数設置

閲覧スペースが豊富&楽しめる工夫

館内を見渡すと、たくさんの椅子と机が設置されています。
ソファーや机付き椅子、子供のエリアには、壁の中の隠れ基地的な読書スペースもあります。
手に取った本をすぐその場で座って読むことができます。
子供の本のエリアも充実しています。

子供のエリアも広い

小部屋があったり、椅子もたくさんあって、楽しんで本を読むことができます。
実際娘も、あるスペースが気に入って、ずっとそこで読み続けていました。

壁にある小部屋

学習エリアも別で設けられています。
きっと、平日夕方や休日は、勉強する学生も多いだろうと思いました。
(訪れた日は平日でしたが、学生の冬休みが始まっていてけっこういました)

利用するには

県外の人でも利用可能です。
1人20冊、14日間借りることができます。
ただし、本の予約、電子図書館の利用など、一部のサービスは、
小牧市民や、小牧に通勤通学している人に限られます。

利用者登録は事前にネットで申込みしておくと便利です。
登録しておくと、当日は窓口で、IDが入ったメール画面を見せると
書類に書く手間もなくおすすめです。
窓口では、免許証など個人を特定する証明書の提示が必要となります。
証明する書類については、図書館のHPをご確認ください。

借り方

基本的に借りる時は、自動貸し出し機で手続きします。
本にICチップのようなものが貼り付けられているので、簡単に手続きができます。
返却時は他の市内図書館へ返却してもよいそうです。

予約本を自分で受け取るコーナーもあります。
私は市外の住民なので、利用できませんが、大変便利だと思いました。

駐車場

図書館地下に駐車場があります。
図書館の利用者は3時間まで無料です。
また、近くの指定市営駐車場も、同様だそうです。
(図書館内の1階総合案内で駐車券を認証してもらう)
土日には図書館地下の駐車場は満車になりそうなので、混雑時には、
周辺市営駐車場もチェックしておくとよいでしょう。

本を探す

本の貯蔵数も多いので、探すには、館内にいくつも設置してある本検索機の利用が便利です。
ただ、今回は、残念ながら、私が読みたかった本はだいたい貸し出し中か、市内の他の図書館でした。

館内で閲覧した本は、広いので、どこから持ってきた本かわからなくなっても、
閲覧した本を戻す棚もあります。
なので、戻し間違えを防ぐことにもなります。
スタッフの方は大変だと思いますが、私はよく、たくさん持ってきてわからなくなるので
助かります。

スタッフの方の心遣い

スタッフの方も親切です。
私が机で本を読んでいたら、掃除スタッフの方が、手元ライトつけなくてよいですか?と
親切に声をかけてくれました。
机には個々に手元ライトがついていて、気づかなったので、うれしい声掛けでした。
登録者カードを作るときも、丁寧に対応してくださいました。

いまの時代、図書館の役割を考える

学生が休みの平日に訪問しましたが、学生をはじめ、親子や、年配の方などたくさんの人が
思い思いに過ごしていました。
席がたくさん用意されていて、リラックスして利用することができます。
調べものや、ちょっと読みたい本がある、お茶したいなど、色んな用途で訪れる機会が
増えると思いました。

私は、大学受験期など特に、朝から晩まで地元の図書館を利用していました。
周りにもそういう仲間がいて、刺激になったし、勉強を教えてもらうこともできました。
学生も行きやすく、本もたくさん置いている図書館が、今私が住んでいるところにはないので、
残念に思っていたところでした。

電子図書の充実や、そもそも紙媒体の本を読むことが減っているなか、図書館を充実させていくことは、優先順位としては低く見られがちだと思います。
ですが、教育の充実は、子育て世代を始めとした住みやすい街づくりにつながり、
人口増化や街を活気づかせることにつながると思います。
そのため、全国では、これって図書館!?と思えるような、まるで美術館やカフェのような
すてきな図書館も新設されています。

ただ、やはり、そのためには、結局、財源が必要になります。
そうすると、人口や企業が多いところ=大都市に集中するという、経済の流れになるのです。

ますます地方は人口減少→財源減少→教育機会の減少→人口、企業流出…負のスパイラルですね。
財源の余裕や市町村トップの考えがない限り、手をかけられない分野だと思います。

本の購入や、管理、スタッフの配置など、コストのかかり収入減がない施設を無料で利用できるようにするには、多額のお金が必要でしょう。
そのため、最近では、第三セクターや企業が関わるような図書館づくりも行われています。市町村ではやりきれなくなっているのが実情だと思います。
私の街にもこんな図書館を…と願いつつも、かなり難しい問題だと思いました。

魅力あり、人が住み続けたい、子育てしたいと思えるような市町村とは?

街づくりについても考えさせられた、新しい図書館での時間でした。
とはいえ、とても楽しめたので、また利用せさせていただきます。

全国の目新しい図書館も子供と制覇してみたいです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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