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子供の夏休みの研究から、子供の疑問→調べ方5つについて考えてみた

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お子さんをお持ちの方々、長い夏休みお疲れさまでした。一緒に過ごされている方、学童への送り迎えの方、日常と異なることが多い中、ご苦労様でした。
その中で、貴重な時間、楽しい発見などもあったらいいなと思います。

今回は、子供(小3)の夏休みの自由研究から、子供が疑問をもったことをどうやって進めていったらいいか、調べ方について考えてみます。
研究とまでいかなくて、小学生くらいの子供が、気になったことを調べる方法や、それぞれのメリットなどを挙げてみました。(あくまで私の主観です)
そして、疑問をもつ→調べる→興味が深まる(または興味ないことがわかる)→もっと知りたくなる→知識が深まる 又は、調べる方法が身につく
につながるといいなと思います。

わが娘(小3)は、今年の夏休みの課題に「水のひみつ」と題して水について、調べていました。

テーマ選定

今回の水のテーマは、日常の疑問から選んだようです。
我が家は井戸水なので、学校の水道水がまずく感じるようで、水の種類はどんなのがあって、何が違うのか。また、蛇口をひねると水が出ることが不思議だったようです。

夏休みの前から、このことを調べたいと思っていたようです。疑問に思った時点で調べる方が理想的だとは思いますが、娘は、夏休みまで温めていたようですね。
細かい内容については、ここでは割愛しますが、テーマとしては2つについて調べることにしました。

1.水の種類
 海の水、川の水、水道水、井戸水について
 自分の地域の水は、どこから来ているか(浄水場などを通って地図上で記す)
2.水の味
 市販の水や家庭の水道水、井戸水の味比べ
 水の性質比べ(PHや高度、残留塩素など)

使った調べるツール5つ

調べ学習で使ったツールや人は以下です。
①インターネット(動画含む)
②本
③家族(聞く、アンケート対象)
④専門の人(今回は市役所の方)
⑤実験する(今回は市販の調べるキット「学研の水の研究」使用)

結論で言うと、

疑問を持つ→自分で予想する(簡単でいいのでまず考える)→インターネットなどで事前に調べる→人に聞く、本を探す、博物館などへ行くなどの流れが理想かなと思います。
各ツールについての深堀は以下の通りです。

①インターネット

ホームページ、動画含む

<メリット>

  • すぐ調べられる
  • 情報が多い
  • その場で知ることができる
  • 基本的に無料
  • わかりやすく解説しているものもある(動画やイラストや写真が豊富)

<デメリット>

  • 情報量が多く選ぶ技術と時間が必要
  • 間違った情報が含まれている可能性もある
  • 意図した内容が出ないこともある
  • 不要な情報に惑わされることもある
  • 子供向けではないことが多い(ふりがながない)

インターネットは、「詳しく調べる前の導入に使う」のが良いと思っています。

小学生になると、授業でも調べ学習でインターネットを使います。
またご家庭でも今はすぐ調べられる環境であることも多いと思います。
昔は、わからないことは全て図書館へ行こう!図鑑で調べよう!ということも多かった気がします。もちろん、専門書を調べることは、今でも重要だと思っています。
私は、最近の子供たちの傾向が「すぐネットで調べて…」と、ちょっと否定的でしたが、
子供は特に、興味関心の熱が、熱しやすく冷めやすいことも多いです。
気になったとき、やりたいときに、インターネットでまず知ることができるというのも大事かなとも考え始めました。
知識も、本人が興味あるときに得ることと、ないときに得ることでは習得度や、さらなる好奇心へ進展度も違うと思います。
インターネットは、今、すぐ調べられる利点を活かした方がよいかなと思います。
その半面、情報量が多く、子供には選別が難しいこと、情報によっては、偏りや誤りがあることも理解しておくことが必要です。
なので我が家は、
「インターネットは、正しいことが書いてあることもあるけど、そうじゃないこともあるよ。1個の答えだけで、正解と思わないで、色々調べてみるのも大事だよ。」
のようなことを伝えています。
そして、検索方法や、判断が難しい年齢なので、可能な限り、横について一緒に見たりサポートをするようにしています。
例えば、「おいしい水とは、どんな水か」を調べたかった娘は、「おいしい水」と検索していました。すると、水を売るページばかり出て見つけられないと嘆いていました。
そんな時は、「おいしい水とは」と、言葉を足すと良いなどの検索方法のアドバイスをしました。検索するもの、技術や経験なんですね。

②本、図鑑など

<メリット>

  • 正確な情報がのっていることが多い
  • 図書館や本屋の場合は、その周辺にある本からもヒントが得られる可能性がある
  • 図書館の場合は、司書の方にアドバイスが聞ける
  • 複数の本を広げて比較がしやすい
  • 子供向けがある(分野にはよるが)

<デメリット>

  • 情報が古い場合がある
  • 手元にない場合は、図書館や本屋(通販含む)へ行く(または注文する)工数があり、実際手にするまで時間がかかる
  • お金のコストがかかる場合がある

本を借りたり、購入する場合も、ある程度の年齢になってきたら、
どんな本がありそうか、一緒にインターネットなどで調べ(または聞く)事前調査してから行動する方が、より効果的だと思います。

子供の年齢によっては、紙ベースの本の方が、見やすいことも多いと思います。
インターネットの場合、分野によっては、子供向けに書いてある情報も少ないです。(今回水に関しても、いいなと思う内容は大人向けばかり)
本を触って、視覚から入って…の方法の方が、理解度や興味が増すことも多いと思います。
図書館で借りた本でも、繰り返し読んでいたり、必要によっては、購入し手元におくこともおすすめです。
大人の私も、自分がレクチャーする際の資料作りで、本はよく利用します。
まずは、気になると、すぐインターネットで調べます。さらに、知識を深めたい場合や、自分がアンテナに引っかかっていない情報を得るためにも、図書館や本屋さんはよく行きます。そういった、視野を広げるために、そういった施設も利用します。こういう視点では、子供も同じだと思います。
また本の利点としては、手元ですぐ見られる、繰り返し見られることは重宝している理由にもあります。

③家族に聞く

<メリット>

  • 子供が質問しやすい
  • その子のレベルに合わせた情報が得られやすい
  • 一緒に考えられる

<デメリット>

  • 偏りがある
  • 情報が正確ではないこともある
  • 感情、偏見も入りやすい

子供にとって一番身近なのは、親や祖父母ではないでしょうか。
子供も聞きやすく、信頼ある家族から聞いた情報は、大人になっても覚えていることがあります。
ただ、注意点としては、すぐ答えを言いたくはなりますが、ぐっと我慢。
聞かれた質問に、「どうしてだと思う?」とちょっと考えるクセをつけてあげることも大切と思っています。

そして、聞かれた時に、親が知らないこともたくさんありますよね。知ったかぶりせずに、「私もよくわからないから、一緒に調べようか?」とか、
時間がないときは、「いま、すぐにわからないから明日までに調べておいていい?」など、恥ずかしがらずに正直に伝え、より正しいと思われる情報を伝えられるようにしたいと思っています。

全て教えることはせず、本人が深めていくまでの、入り口、道しるべまでをしてあげるように心掛けています。
本人に任せっきりでも、調べ方すら難しい年ごろ。まずは、伴走しながら、どういう方法があるか、一緒に考えるためにも大切な役割だと思います。

④専門家に聞く

<メリット>

  • 専門的な知識が得られる
  • 相手によっては、より深い、広い情報を与えてくれることもある
  • 疑問点を直接聞ける

<デメリット>

  • 手伝う、同行する親の時間が必要
  • 専門家を見つけ出せない、見つけても出会えないこともある

今は、オンラインのイベントなどでも、専門家とコンタクトがとれる時代です。もし、調べたい内容のイベントがあったら、参加してみることも面白いです。
専門家が説明する生の情報や回答は、より興味へコンタクトしてくれたり、得たいもが得られる可能性もあります。
今回、娘の研究では、インターネットで大元の水の経路がわかりました。でも、知るうちに、自分の学校まではどうやって来ているのか?と疑問に持ちました。ただ、かなりローカルな情報だったため、インターネットでは見つけることができませんでした。
そこで、市役所の上下水道課へ行き、知りたいことを質問しました。(本人はド緊張でしたが)市役所の方は大変親切に資料まで準備してくださり、丁寧に説明してくださいました。
1対1で教えていただく情報というのは、緊張感も重なり、鮮明に覚えているようでした。私も知らない住んでいる地域のことを知る、楽しい時間になりました。
こういった、さらなる疑問への深堀方法として、専門の方に聞くというツールも身につくといいなと思います。
ただ、同行したり、コンタクトをとる手伝いをしたりと、親の時間も必要です。また、得たい情報の専門家や、情報の長けている人に出会える場合ばかりでもありません。その場合は、可能な範囲で探してみると、何か見つかるかもしれません。

⑤道具を使う(やってみる)

<メリット>

  • 実体験となる
  • 五感を使い試せる
  • 道具の使い方がわかる

<デメリット>

  • コストがかかることもある
  • 時間がかかる

今回は、水の味の違いを知りたかったので、近所のスーパーで全種類のミネラルウォーターを大人買いし、水道水と井戸水を加え、実験をしました。

まずは、家族に試飲してもらって味比べをしました。また性質を知るために、子供用のキットを使いました。これです。

Bitly

PHや硬度、残留塩素を調べる理科で使うような試料が入っています。
大人にとっても面白いキットです。子供も、色が変わったり、味比べしたりと、特に楽しそうにやっていました。

実際、「やってみる」ことは、五感を使い、楽しくて、興味と知識がつながるきっかけになります。

今回は、水道水と井戸水の通る経路が違うこと、入っているものが違うことから、味が違うんだろうということを自分なりに導き出していました。

まとめ

他にも、調べる内容によっては、資料館や博物館へ行く、現場へ行く、新聞で調べる、先生に聞く、食べてみる、作ってみるなど色々あると思います。
まずは、
疑問を持つ→自分で予想する(簡単でいいのでまず考える)→比較的早い方法で下調べ(インターネットなど)→人に聞く、本を探すなど
が、興味を持ちつつ、答えを見つける達成感も味わえるのかなと思います。
とはいっても、調べ方それぞれに、長所短所があるので、目的に合った方法でやってみるといいと思います。
それがベターな方法かどうかは、やってみないとわからないので、方法を知る上でも、まずはやってみることも大事かなと思います。

とにかく、疑問をもつ→考える→調べてみる という行動までのスピードが、この変化の速い世の中では大事になってくるのかなと思います。時には、その子の能力を引き出す可能性もあります。(期待はしないこと)
ここ数年、体験の機会がめっきり減ったとは痛感しています。でも、社会は動いています。子供もぐんぐん成長しています。目まぐるしく変わる世の中に取り残されるな!とは思いませんが(どこからが遅れなのかも不明確)、子供本人が楽しく、生き生きと生活できたらいいなと思います。
今回、疑問の答えがわかったことはもちろんのこと、調べ方を身につけたことは、彼女の大きな自信の一つになったらいいなと思います。よくがんばりました。

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