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人生再スタートのおばのジャム販売を応援していたら 私まで元気をもらった話

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ある日ピロ~っと、県外に住むからLINEが入ってきました。

おば(母の妹)が、道の駅で、手作りジャムを売りたいけど、その瓶のラベルを作りたい。
できる?というもの。
親族メールあるあるで、情報が不十分で私がやるのかわかっていなかったら、その日のうちに、
おば本人からも依頼メッセージが。

おばと何回かやりとりしていると、次第に状況がわかってきました。
・家でとれる果物をジャムにして地元の道の駅で販売する
・ジャムのラベルのイラストはおばの娘(私のいとこ)が描いた
・ラベルシールにしてジャムの瓶に貼りたい
・ラベル印刷用のシールは購入済み
・ラベル印刷は私の母のPCで実施(近所だしおばはPCがないため)

サイズもデザインもまだ確定していないのに、
先にラベルシール買っちゃってるって…
順番違うでしょう!
ってツッコミたくなりましたが、はやる気持ちが伝わって来ました。
LINEのやりとりで、楽しそうに頑張っている様子がよくわかりました。

おばも私に最終的なラベルデザインを作って欲しいと言ってくれたので、
いとこが描いたおばのかわいいイラストを活かして、考えさせてもらいました。
私にはセンスもないけど、どうやったら買いたくなるか?など考えるのは楽しくて。
イラストを活かしつつ、手に取ってもらえるラベルになるように、
私も気づけばワクワクしてあれこれ考え始めていました。
おばもこうやってワクワクしてやっているのかな。

どうして私がおばの頑張りをサポートするのか?

その理由のひとつは、おばの新たなる人生のスタートを応援したいから
おばは長い間、重いうつ病でした。

一番苦しんだのは、おば自身だと思います。
そして、おばの家族と、自分の妹であるおばを助けたくて、は必死にカウンセリングを学び
サポートし続けました。

そして、上がり下がりを繰り返しながら、ここ10年くらいで、おばは今度こそ、
本当に回復に向かっています。
私がラベル作りを手伝う理由は、もちろん病気だったせいだけではありませんが、
おばの回復が本当に嬉しいからです。


私たち家族は転勤族で、私が小さいころは、おばたちから離れて暮らしていました。
遠くに住む母に心配かけまいと、母の母(私の祖母)も一緒に住むおばのうつ病を
ずっと母に言わなかったそうです。
しかし、おばがうつ病だと知って、すぐに私たち家族は、母の地元に戻りました。
母がおばや家族のサポートをしたいと思ったからです。
なので、物心ついたときから、私の記憶の中のおばはとても辛そうでした。
気持ちのハイとローを繰り返していたし、調子が悪い時、母を呼ぶ電話が、
幼心にちょっと怖かったです。
おばが家から飛び出して、交通事故でも起こしたらどうしようと心配もしました。
そして、母がおばや家族のSOSにすぐ駆けつけている間、留守番している小学生の頃の私は、
なんで行っちゃうのって、ちょっとさみしく思っていました。
でも、そうやって、文句も言わずに待っていることが、唯一できることだったのかもしれません。
きっと、母はおばの病気についての愚痴や心配事は私の前では決して言わなかったからかもしれません。

私の母は、妹であるおばの病気を何とかしてあげたいと思って、家族と病院も色々行き、
選択理論心理学を学んでカウンセリング療法で懸命に接していたようです。

最終的には、栄養療法を組み合わせることで、表情がとてもよくなっていくことに、
私も気づきました。
そして、おば自らも選択理論心理学や栄養も学び、自分で心身のコントロールできるようになってきたようです。
約30年かかったそうです。
でも、私はずっと治らない人も知ってるし、おばも治るか心配だったので、改善したことが本当に嬉しかったです。
もしかしたら、おばは自分でコントロールする力がついてきた今、うつになる前以上に、
生き方が楽になったかもしれません。
そんな極端なことを私が言っていいかわかりませんが。

そして、体調が回復してくると、おばは次第にいろんな事に挑戦し、英会話や、新しい仕事も始めました。
(最初のころは、やる気と身体のバランスが合わなくてまた苦しんでいましたが)
また、おばは、自分の子供との時間を取り戻そうと、一緒に出掛けたり、孫のお世話を手伝ったりできる範囲でしています。
最近では子供とマラソンにも挑戦しているから驚きです。
動画を始めたいといって、私が帰省時に説明したときも、熱心にメモして、「たのし~」って心から出た声に私も嬉しくなりました。
「いま」とても楽しそうです。

その挑戦の1つが今回のジャム販売です。
おばはもともと道の駅で、梅干しなど加工品も販売実績があるので、売る手続きは完了しているようです。
家で収穫した果物からジャムも作ってあり、商品も準備も万端なよう。
あとはラベルだけ!ってなったときに、私を思い出してくれたようです。

ラベルデザインの方は、シンプルにキャッチコピーもつけて、
お試しデザインを送ってみたら、即OKの連絡が。
今回、4種類のジャムを売るので、リクエストでそれぞれ色も変えて準備しました。

こんなかんじのラベルです

そして、いつ販売予定で進めているのかも不明なまま、
できるだけ早く作って、私の母にデータを送りました。
おばはPCが苦手なので、近くに住む母に印刷してもらうためです。
簡単な説明だけつけて、あとは電話で説明しようと思ったら、
母が試行錯誤で印刷まで完了させてくれていました。
母に、「自分でできてすごね」ってLINEすると
「〇〇(おば)の頑張りを応援したい一心📣」
って母から返事がきました。
自分の妹であるおばの回復を心から願っていた母。
このメッセージが、とても印象的でした。
そして、母も一緒の気持ちなんだと、ずんとしました。

印刷本番の前に、テスト印刷で、サイズ感など確認してもらったら、
案の定、買ったラベルがビンに対して長くて、再度がシワになるという事実が発覚。
だからラベル用紙買うの早すぎなのよ(笑)

ビンも貼る場所もビンの形も変更になったようで(後に知る)、
おばに、
「瓶決め→ラベルデザイン決め→ラベルシート購入 の方がよかったね」
とメッセージしたら
「本当にそうだね。せっかちです。てへっ」って。
(このせっかちな血筋は私にも濃厚に入ってきているのでわからなくもないのが悲しい)

そんなこんなでラベルデザインが出来上がりました。

そんなやりとりの数日後、
ある荷物が届きました。

送り主はおば。
何だろうって思ったら、なんと、フェイジョアと、地元のレストランのお食事券。

フェイジョアとお食事券

添えられたお手紙を読むと、
着いたその日が道の駅のジャム発売初日とのこと(聞いてないよ(笑))。

ラベルのデザイン考えてくれてありがとうとお礼に送ってくれたそうです。
このフェイジョアというフルーツは、それこそ今回のジャムにもなっているのですが、
おばの家に遊びにいくとたくさんくれて、私の娘も大好物。
それを覚えていてくたそうです。
さらには、お食事券。地元にしかないけど、帰省を待ってくれているのかなって嬉しく思います。
うつがひどい時は、一極集中になってしまってたけど、もともとのおばの気の利いた
優しい性格を改めて感じました。

平日だった販売初日の状況を聞くと、その日、ジャムは売れなかったそうです。
でも、おばは、「商いは飽きないって言うそうだけど気長にやってみます。」
と売り場のPOPの工夫などを楽しんで考えていました。

丁寧に野菜を作る祖父と庭師のおじにより、どの野菜も果物もおいしい。
これらを使っているので、材料にも間違いありません。
実際、ジャムにしている実は、以前から道の駅で販売していますが、実はよく売れるそうです。
もとは祖父母が野菜や加工品を道の駅で販売しており、最近ではおばが加工品を作って
売るようになってきたそうです。
その一つがジャム。ライバルは多そうですが、、売り方を考えると私もさらにワクワクします。
おばの料理好きで研究熱心な性格で、少しずつジャムが進化していくのも楽しみです。
ちなみに、関わる人たちを挙げてみたら、

材料の果物づくり(祖父母、おば、おじ)
ジャム作り、納品(おば)
ラベル似顔絵(いとこ)
ラベルデザイン(私)
ラベル印刷(母)

このジャム、おばの周りからできている。
みんな応援したい思いがカタチになっているんだろうな。

60代前半のおば。「今」を楽しんでいます。

いつからでも人生、再スタートできるんですね。

これから少しづつ、改善して、お客さんに手に取ってもらって
喜んでもらえるようになるといいです。
道の駅に並ぶ姿、実物を早く見に行きたいな。
(ちなみに少しづつですが、売れ始めているようです。新商品も発売中。)
応援していたはずなのに、逆に楽しみと元気をもらいました。
ありがとう。

おばが送ってくれた写真

後日追記

売れるためヘの挑戦と驚きの展開に

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