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講師やワークショップを始めたい方へ 市民講座の講師になる方法

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この記事は

  • 市民講座をしてみたい
  • 講師業やワークショップを始めたいから認知度を上げたい
  • 講師やワークショップの経験を積みたい
  • 市民講座のメリットデメリットを知りたい

という方の参考になったら嬉しいです。
2県、5市の市民講座にコンタクトした(現在3市で実施)私の経験によるものです。

市民講座の応募の仕方や、講師料、当日までの流れ、メリットデメリットなどをご紹介します。
あくまで私の主観や地域差があるのでご注意ください。

市民講座の講師になる方法

「講師として活動したい、ワークショップを開きたい」

最近は、伝えたい、教えたいものがあって講師やワークショップ開催を希望する方もいらっしゃいます。

その背景には、大人の学びの風潮や、国がリスキリングを推奨していることもあるかと思います。

講座開催の形態としては、

対面講座(少人数)
オンライン講座
市民講座(公共講座)

などがあります。

今回は、その一つ、市町村区が開催する市民講座(町なら町民講座など)についてです。

市民講座とは?

市町村区など行政や、財団などが管理する、住民の生涯学習や楽しみを目的とした講座や活動です。
運動や、文化、芸術、料理、教育など地域により様々な分野があります。
市民講座は、参加費が、無料か格安(有料の場合もあり、材料費は別)という場合が多く、住民が気軽に参加できるようになっています。
場所も、公共団体で開催する場合が多いです。

市民講座でも、「市町村が企画するもの」と、「一般公募から講師を募り開催するもの」があります。
今回は、後者の希望者が自分で応募して、講師登録してもらい開催する場合になります。

講師料

営利目的より、参加者の生涯学習や地域活性が目的であることが多い市民講座です。
そのため、参加者の参加費が、無料か格安(有料の場合もあり、材料費は別)という場合が多く、市民が気軽に参加できるようになっています

なので、収益目的のための開催はあまりおすすめしません。

講師料は地域により異なります。

<講師料、謝礼 例>
・3000円/回
・5000円/回
・5000円/回数に関係なく
・材料費のみ(講師料はゼロ ほぼボランティア)
・歩合制(参加人数による)

(交通費、事前準備コスト含む、材料費は別)

私が希望した地域は以上のように様々でした。
だいたい3000円か5000円の地域が多い気がします。
交通費や、自身の負担などと合わせて検討するとよいと思います。
少数ですが、講師登録料が必要も地域もあるので、よくご確認ください。

材料費については、徴収できる場合が多いです。

講師料や材料費の受け取りは、振込、直接現金払いなどです。
基本的に、講師料は源泉徴収後の金額を受け取ります。

このように
営利目的ではないので、市民講座を行う目的は、

知名度UP
自分の経験を積む
ベンチマーク
ボランティア
地域貢献

などと思います。これらが必要な場合は、策の一つとしていいかもしれません。

応募方法

まずは、「〇〇市(町村区) 市民講座 講師」などで検索してみてください。
大きい都市ほど、HPに募集要項が出ています。
市民講座用の特設ページがあるところもあります。
情報が不足している場合は、電話や窓口にて問い合わせします。

応募方法は、市町村によって、主に2パターンあります。
(私の経験では)
①講座企画申請だけ
②講師登録&講座企画申請

①の場合は、電話などで問い合わせし、直接担当窓口に行って、そのまま決定することもあります。
私も数回あり、その場で企画書をもらいながら話し、ほとんど開催決定でした。

②の場合は、必要書類をネットでダウンロードして記入し、応募期限中に窓口に提出します。
提出時に面接する場合も多いです。
そのため提出前に、来訪日など電話で問い合わせをした方がよいです。

採用決定

その場で日程まで決定する地域もありますが、審査がある地域も。

審査がある場合は、申請から講座開設まで半年以上かかる場合もあります。
例えば、2月~5月頃受付→7,8月採用通知→10月以降(下半期)開催です。
なので、ちょっとでも興味があれば、
できるだけ早い段階で情報収集し、行動をすること
をおすすめします。
応募期間外だったり、開催が一年近く先の場合もあります。(新規募集していない地域もある)

審査により採用決定する地域は、応募後数か月後に採用可否連絡と、その後開催日調整があります。

ある地域の場合、
4~5月応募→6月頃採用連絡→8月講師説明会→12月開催
でした。
採用決定後は、担当者から、広報にのせるための情報、開催場所、キャンセルポリシー(材料が必要な場合はとくに)、支払い口座登録などやりとりがありました。

集客

担当窓口にて広報誌や、行政のHPなどに掲載して募集していただけます。
これはとてもありがたいことです。
知名度が低く、宣伝コストをおさえたい人にも強い味方です。
個人で活動している場合は、集客がネックです。
私は多くの人に参加していただきたかったので、独自のチラシを図書館や、子育て支援センターなど、ターゲットの出入りしそうな場所に置いていただきました。(チラシをみて参加してくれた方もいました。)
またSNS等の宣伝もより効果的です。

開催前確認すること

担当の方からご連絡いただけることも多いですが、私は、必ず3点は担当者に確認します。

プロジェクターを使う場合、スクリーンやプロジェクターが使えるか
 
PC持ち込みの場合は、PCとのコネクタのタイプ

②参加者の年齢層
(可能であれば)

③キャンセルポリシー(材料が必要な場合、開催何日前からいくらキャンセル料がかかるか)

初めての場合はとくに、②を知っておくと、どんな方向性の話がいいかや、ネタなどの心の準備ができます。
ターゲットと全く違う年齢層だった場合、当日焦ることを少し予防できます。

また、事前にパソコン接続や、道具、配置を確認したい場合は、担当者に問い合わせしてみてください。
私も初めてのときは、施設の空いている時間に、パソコン接続やスクリーンの位置、人数の配分などを確認させていただきました。これも不安解消のひとつになります。

開催前日

私は、当日の持ち物である材料や道具のチェックリストを作っています。
忘れ物は、参加者の不利益を被って失礼だし、自分の焦りになります。
また、チェックリストを一度作っておくと、次回以降にも参考になります。

開催当日

持ち物チェックリストで、パソコンなど、当日入れるものを最終確認して出発します。
準備の有無によって40分~1時間前に会場入りします。
会場が開いていない場合もあるので、担当者に会場入り時間は一報入れておくと安心です。

開催直後

その後のつながりもあるように、必要な方にはコンタクトがとれるようにします。
配布資料には、SNSやメールアドレスのQRコードなどを入れています。
また次回開催が決定しているイベントがある場合は、告知しておくと、その回でよかったなと思った方が引き続き参加してくださることもあります。
リピーターを増やすことは課題なので、繋がってくれることが大変重要だと思います。

また、参加者アンケートも配らせていただいています。
フィードバックは自分の励みや課題発見になり、次回以降の改善につながります。

そして、開催後も、話しかけやすいように、参加者の方に近づいて感謝を伝えたり、わからないところあれば、聞いてくださいねと質問を受け付けたりします。
講座で話せないような方でも、聞きやすい環境を整えようと心がけています。
また、担当の方には、開催できたことへの感謝の気持ちを忘れずに。
周辺の公民館での開催する場合は、推薦しますよ、と言ってくれることもあり、ありがたく思います。

メリット デメリット

以上のような市民講座。
私が考えるメリットとデメリットをあげておきます。

メリット

  • 名前や活動を知ってもらうチャンス
  • 告知は、市町村側で行ってもらえる(広報誌など、市町村の公共の媒体)
  • 施設の設備、道具が利用できる(プロジェクター、調理器具など)
  • 施設が基本無料で使用できる(一般利用だと施設料がかかる)
  • 申込やキャンセルの手続きは担当窓口が担当(自分でやらなくていい)
  • 今後の集客につながる
  • 経験が積める
  • 市民講座開催という経歴がつく(行政関連は営業する場合も強い)
  • 自分では集客できない年齢層や人とも出会える
  • 公共施設なので参加者が安心して参加しやすい

デメリット

  • 開催日程は、施設の空き状況や市町村の予定による
  • 開催施設が決まっている
  • 講師料は安い(私の周辺地域は「0~5000円交通費含む」が相場)
  • 講師登録料が必要な地域もある(事前のコスト負担大)
  • 参加者がどんな人かわからない(年齢層を教えてくれるところもある)
  • コロナによる開催中止や人数規制、気象警報で中止などもよくあり得る
  • 最低開催人数に達せず、中止になることもある(地域による)
  • 宣伝媒体が広報誌だけだと、参加者の年齢に偏りがある(平日日中は年配の方が多いなど)
  • 報告書や事前登録書類などいくつか書類作業が必要な地域もある

結論から言うと、自由にがっつり稼ぎたいなら、市民講座はおすすめしません。
市町村によると思いますが、基本的に、講師料は、低く設定されており、参加人数によらず定額が多いです。交通費も出ません。遠方の場合交通費で終わります(私も経験済み(笑))

ただ、集客をしてくれることはとてもありがたいです。
特に無名の時は、人集めが大変です。
そして、自分では集められない人たちに出会い、知ってもらえる機会になります。
参加者も、市民講座なら初めてでも不安が少ないと思います。

施設も自分でレンタルしようとすると、けっこう費用がかかるため、無料で利用できるのは大変助かります。

また、市民講座で~というだけで、自分が作ったチラシも色んな場所でおいてもらえることが多いです。
イメージですが、行政に関係すると強い気がします。

なので、講師料でがっつり稼ぐことより、知名度アップ、実績や経験を積むために利用できるといいと思います。
私は、自分で活動はしつつ、市民講座はよく利用させていただいています。
そこで知り合ったり、その後繋がったりする方もいるので、大変貴重な経験をさせてもらい感謝しています。

これらの情報が、わからなくて、いま、行動が起こせない方の参考になったら嬉しいです。

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